我がゾン17話

「平和だなーww」
そう。ゾンビが現れてから恐らく15日。島のゾンビの数は激減し、島に生き残ったわずかな人もゾンビ騒動に慣れてきていた。そう、自分たちの世界は平和な現状に戻りつつあった…
ブォォォォォ・・・
「え?」
この音にみんなが驚いた。船が来たのだ。
「救助だ!生きて帰れるぞ!!」
と言って船へ向かっている人がたくさんいた。結構いるもんだった!
ドォォォン!!!
ずいぶん操縦が荒いな、それほど急ぐわけでもないだろう、そう思ってみていた。
「俺たちも早くいきましょう!」
「まて。(銀二の台詞)もしかするとだ。入って行ってバン!ていうオチになるかもしれん。少し様子っを見よう。」
「そうね。果報は寝て待て ていう諺もあるくらいだしねぇ。」
「待てよ。善は急げって諺もあるぞ。行ってみよう」
「ん〜・・・よし、ちょっと様子を見ようか。」
・・・・いつまでたっても出航する気配なし、かぁー・・・
サワサワ…
うわぁぁ〜・・・
猛「あ!あれ見てください!!」
金髪のゾンビがたくさんいる。10や20どころじゃない。
3000は超えている。外国人か、どうやら乗っていた乗客がゾンビ化、そこからここに漂流したわけか。
銀二「くそ!!」
(!)
銀二は何かひらめいたのかカバンからTシャツを取り出した。
雄樹「そんなモンなんに使うんすか!?」
俺は分かった。劉備さんも、あの時の手を使うみたいだ。
「わからないやつに教えてやる。これを投げるんだよ、そうするとゾンビ同士は共食いになる。ジ・ENDってわけ!」
でもこっからどうやって投げる?40メートルだが投げるのはシャツ、丸めても届くわけない。
そのことを見通しているかのように銀二はカバンからダンベルを取り出した。
「これを中に入れて投げる!そうすればあそこまで届く、俺の腕力なら大丈夫だぜ!!」
そうして俺と銀二、劉備さんは屋上へ向かった。
「俺が投げてしばらくしたら火炎瓶とか投げろよ!ありったけだ!作り方なら俺が知っている!」
そういわんばかりに銀二は力いっぱい遠くへ投げた。一応予備ならわかる。
うおおおおおおおおおおおーー!!!!!!
ガスっ・・・
頭蓋骨が割れる鈍い音が聞こえる、ゾンビはその周りにわらわら集まる、すきを作らず銀二が2個ほどのTシャツをなげ、続けて俺と劉備さんが火炎瓶を投げる、
休む暇はない、貴代美さんと洋さん、雄樹君を残し全員で銃器をとり現場に向かう、
少しでもゾンビを消し、新たな不安を作らないようにするためだ。
「猛と竜胆は後ろ!!他は一斉攻撃ぃ!!!!」
劉備の指示に従い、みんなが場所につく、猛と竜胆は後ろから襲われないよう、劉備さんは的確な射撃で頭を撃つ、他は銃を撃ちまくる。
雄樹君はデパートから手榴弾、洋さんは狙撃、雄樹君は野球部、洋さんは猟師の特技が生かせている。
20ぷんもしたか・・・・いや、もっと短いか。ゾンビは一掃できたか?念のため銀二さんと船内を探索した。数体ゾンビがいたが、敵ではない。
外国の銃とかあるかな・・・・